アトラス

プリクラで一世風靡して、プリクラのアメリカ進出やアミューズメント事業の拡大を図って大失敗。単独ではどうにも出来なくなって、点々としてインデックスの完全子会社となったが、親会社が民事再生。最終的にセガの参加に入った。

決算短信を見ると、PDACの実行、経営管理体制の見直し、経営責任の明確化、社員のやりがい。など、なかなかにユニークで末期的な文言が並ぶ。

2010年2月12日発表し、5月10日に完全子会社化、アトラ1に対してインデックス0.072。

フコク

不思議な会社、着実に売上高も利益も伸ばしているのに一向に株価が上昇しない。PERはついに一桁台に定着、PBRも0.4、市場からは将来性の無い汎用品会社のレッテルを貼られている状態。

難点を挙げれば、ワイパーブレードは国内で独占的、伸びは期待できない。代わりに防振事業が伸びているが、それ以外の事業の柱が見えないのは確か。汎用消耗品を扱っている割に営業利益率は良いので事業は最適化されていると思われる。

1株利益が伸びているにも関わらず、配当はここ約10年変化が無い。一族や関係者の持ち合い株が非常に多いので、株価対策という意識が無いのか?配当を倍の40~50円出せば株価も1000円は超えると思うが。。。

古河電工

2002年の事業報告書。古河財閥の4代目、古河潤之助氏が光ファイバ事業を買収するなど多角化した直後にITショックで株価は1/10になった。それでも、売上高は4倍になっているので、結果的に多角化は成功しているように見える。特にインフラ系に向かったのは強いか。

選択と集中ブームの中で多角化を保っている古河電工は財閥的な考え方に思える。一方で宙に浮いているのがアルミ(古河スカイ)事業。株価は慢性的に伸びない。営業利益率が悪く、利益追求に固執していないように思える。中計等を見てもインフラと称して自動車、エネルギー、電気とすでに3分野もカバーしていて、さらに新規事業を建てようとしているので、利益が出ると思えない。

悪く言えば、基盤はしっかりしているので潰れる事は無さそうなので安値で拾って放置タイプの銘柄、配当率が低いので魅力にはやや乏しい。投資抑制と事業集中で営業利益率が向上してきたら変化の兆し。