NTT Docomo

設備投資負担や利用料金の低下、M&Aの失敗、規制緩和などが危惧され、KDDIやボーダフォンとの消耗戦となっていた。ドコモはいち早くI-Modeなどの独自コンテンツやパケット使い放題などで対抗。それなりの利益を上げながらも株価は低迷していた。

平成16年にて2.6兆の売り上げ、4000億の営業利益(APU7500円程度)を出していたが株価は15万程度だったが、今では4.6兆の9000億とほぼ倍増している。

なんだかんだで個人的に見ても、携帯時代からスマホ時代で通信費は増加した。同時に必需品としの価値も向上した。当時はまだPHSも数多くあり、携帯電話を持っていなくても不思議では無かった時代だった。必需品を独占的に抑えている会社はやはり強い。

ドワンゴ

i-modeコンテンツ、MMORPGなどネット初期の娯楽を主導した会社。多くの波を経験して強く生き残った数少ないネット企業の一つ。エイベックスとの提携やニコニコ動画など、定期的に話題を提供。

最後は角川と経営統合。角川1.168株、ドワンゴ1株に対して新会社1株。旧角川48%、ドワンゴ52%(時価総額926億+1076億)で、単純計算で2000億が経営統合時の時価総額。

ただし、これは新旧メディアの統合失敗例になりそうな雰囲気が漂っている。時価総額はじり貧で1000億、シナジー効果も見られず、業績も下降気味。

高速

非常に地味ながら、食品包装、加工系の資材を中心に業績を伸ばしている。M&Aを駆使しながら業績を伸ばしており、13期連続増配は立派。

PERは低いままだと思うが、配当余力やPBRを考えれば1000円割れは長期狙いで良いと思う。リスクは経営方針が変わって、急拡大や多角化を始めた時。

メディネット

万年赤字のバイオ企業。設立して20年もなるのに、まだベンチャー気分なら最初からタイミングを間違えている。しかもまともに20年間、同じ事業を黒字化出来ていない。今後、黒字化できるのだろうか。利益剰余金はマイナス86億まで膨らんでいる。

社長が大株主だが、その比率は低下中。上位の株主にはネット証券が並んでいる現状はもはや風前の灯と思われる。1%以上を保有しているのは社長とIHNという会社だけ。総資産もブクブク膨れているのに、売上高は変わらず。技術は素晴らしいのかもしれないが、売っても売っても赤字な状態はビジネスとして成立すると思えない。