2002年の事業報告書。古河財閥の4代目、古河潤之助氏が光ファイバ事業を買収するなど多角化した直後にITショックで株価は1/10になった。それでも、売上高は4倍になっているので、結果的に多角化は成功しているように見える。特にインフラ系に向かったのは強いか。
選択と集中ブームの中で多角化を保っている古河電工は財閥的な考え方に思える。一方で宙に浮いているのがアルミ(古河スカイ)事業。株価は慢性的に伸びない。営業利益率が悪く、利益追求に固執していないように思える。中計等を見てもインフラと称して自動車、エネルギー、電気とすでに3分野もカバーしていて、さらに新規事業を建てようとしているので、利益が出ると思えない。
悪く言えば、基盤はしっかりしているので潰れる事は無さそうなので安値で拾って放置タイプの銘柄、配当率が低いので魅力にはやや乏しい。投資抑制と事業集中で営業利益率が向上してきたら変化の兆し。