サウジアラビアとクウェイトで自主開発油田を運用。2000年にサウジとの契約が切れて、2003年にクウェイトでの採掘権が切れてしまう。それまでの3年間は交渉内容に一喜一憂する状況が続いたが、徐々に状況は厳しくなっていった。同時に富士石油との経営統合に向けて動き出し、AOCホールディングスとなる。
クウェイトにて保有していた有形資産は没収されるなど厳しい内容となったが、同国とのビジネスは継続する事が出来た。しかし生き残れるような内容では無く、結局アラビア石油はJX日鉱日石開発に吸収される。AOCは富士石油の石油精製・販売事業を主力とすることになり、社名も変更。
当時は供給多寡で1バレルは約25ドル程度だったのが、今思うと残念。日の丸資源開発として国のバックアップがあるのでは?と言った思惑などで取引は活況だった。結果的には自主開発したところで、最後には設備含めて没収される運命にあるなら、投資しない方が賢いという判断だろう。しかも政府には現在の国際石油開発があるので、小さなアラビア石油など取るに足りなかったとも考えられる。